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ホノマラ小説スレッド
1 名前: ホノマラ君 投稿日: 2010/03/29(月) 16:05:19 ID:tmh.Ma.w
誰かのブログに触発されたので、ここで小説を書いてみます!


澄みきった青空に淡い桃色が映える。
春だ。
世間は至るところで希望に満ち溢れている。
誰もがバラ色の未来を思い描いているように見える。
自分は…どうだろう。
満面の笑みで今後の目標を語る仲間を尻目に何をしたらいいのかわからなくなってる自分がいる。
一人だけ取り残されているような気がしてならない。
そう思うといてもたってもいられなくなって、思わず家を飛び出してきたんだ。

手には一枚の切符。
これさえあれば今日はどこにだっていける。
だからといって行きたいところがあるわけでもないのだけど。
いや、どこにいくとかそんなの考えたくない。
何か考えてると周囲に置いてかれている自分を意識せずにはいられなくなるから。

見慣れた駅がちょっと違った表情を見せている。
西日暮里駅1番ホーム。
この季節にぴったりな黄緑色の電車に乗り込んだ。
齢18の朝、青春行きの切符を手にするための旅が始まった。
とでも言ってみるか。
でも、どこで降りたらいいんだろう。
とりあえず電車は東京駅に向かっているから、そこで降りてみよう。


2 名前: ホノマラ君 投稿日: 2010/03/30(火) 09:44:22 ID:8BjskEsI
トンネルを抜けるとそこは一面の雪国であった。
電車はついにジオフロントから地上に飛び出したのだ。

幾多の戦乱を経た後、束の間の平和を享受していた地球を2010年、セカンドインパクトが襲った。
それからというもの厚い雲が地球の空を覆い、地上の気温が零度を上回ることはない。
なんとか人類は地上での生活を維持しようとしたが、使徒と呼ばれる謎の生命体の侵略がそれを阻み、人類を地下へと追放したのである。

「次は終点東京、東京」
無機質な電子音が車内に響いた。客はもう僕しかいない。
電車の扉が開き、僕は追い出されるように電車を降りた。

一昨日父から送られてきた一枚の切符はあっけなく自動改札機に吸い込まれた。
改札を抜けて外に出ると、そこには一台の車、それと車のボンネットに身を任せる一人の女が見えた。口から白い息を吐いている。
向うも僕に気付いたようだ。
「あなた、シンペイくん?」
「は、はい」
「私は葛城ミサト。お父さんから話は聞いてる。乗って」

僕は一瞬戸惑ったが、同時に自分に選択の余地がないことを悟った。


3 名前: ホノマラ君 投稿日: 2010/03/30(火) 12:47:59 ID:gab5.cB.
車に乗ってどれくらい経った時だろう? 僕らの進路を巨大な壁が遮った。

「あれは何ですか?」

「行ってみれば分かるって。」

ミサトさんが壁にカードをかざすと扉が開いた。その向こうにはジオフロントでは見たことのない風景が広がっていた。いや、正確にはそうではない。そこにあったのは絵本や歴史の教科書で見たことのある、僕らが夢で思い描いたような、そんな空間だった。
僕は聞かされた。セカンドインパクト、使徒、僕らが学校で習ってきたことは全て地上という楽園を少数の人間が独占するための虚構であったことを。そしてその集団の筆頭が父であることを。

「ミサトさん、あのお店によってもらえますか? 父に手土産を買っていきたいのですが。」

「良いわよ。」

お使いを終えると僕はまた車に乗り込んだ。

「何を買ったの?」

「それは後のお楽しみです。父と息子の再会ですから、きっとみなさんの心をうつようなものですよ。」

車は父のもとへ進んだ。


4 名前: ホノマラ君 投稿日: 2010/03/31(水) 09:24:58 ID:PGc3b7Ps
・・・あっけないなと毒づきながらシンペイは煙草に火をつけた。閑散とした個室には父が左胸には包丁が深々と刺さり大の字になって倒れている。
息はもうないことからシンペイの手土産が確かに父の心臓を貫いたことを示していたがもうシンペイは興味を失っていた。話を聞いたときから
こうすることは決めていたが、それすらもうどうだってよかった。

銃声に気がついたのか、ドアが開く。振り返るとタンッとう音とともに体に激痛が走る・・・やっと眠れる。そう呟くと満足そうにシンペイは
倒れ、そのまま息をひきとった。
〜END〜







・〜♪
・〜♪、〜♪。プッ
「〜〜・・・はい、対象の死亡を確認しました。全て基地内のため情報の漏洩については問題はありません。・・・しかし滑稽な話ですよね。シン
ペッ・・・息子さんに全ての真実を伝えるために呼び寄せた結果その息子に殺されるなんて。まあ裏切り者に同情の余地などありませんし、こちら
としては手間が省けてありがたかったですが・・・ええ、では失礼ます。」
〜END?〜


5 名前: ホノマラ君 投稿日: 2010/03/31(水) 12:31:50 ID:xjlG.gPE
というわけでお話は終わりましたね。

実は、というか分かっているとは思いますがそれぞれの書き込みは別の人が行ってます。
書いたのは小谷、田儀、細越、細井なのですが、いったい誰がどの部分を書いたのか考えてみてください。